今日は「のら猫の食卓」という素敵なお話を紹介します。この物語は、空腹で倒れそうな男と、彼を助ける優しいリーマンの潮田の出会いから始まります。潮田は、道を歩いているときに、昔のバイト先で可愛がっていた後輩の鈴屋に再会します。鈴屋は、まるでのら猫のように気まぐれで、潮田の心に少しずつ入り込んでいくのです。
潮田は、長い独身生活の中で自炊を上手にする力を身につけていました。彼は鈴屋を家に招いて、一緒にごはんを食べることにします。潮田が作るごはんは、どんなご馳走よりも美味しく、鈴屋はすっかりその味に夢中になってしまいます。しかし、鈴屋はふらりと姿を消してしまうこともあって、潮田は彼の気まぐれな性格に振り回されることになります。
この物語は、潮田と鈴屋の関係がどのように変わっていくのか、そして鈴屋が潮田の心の中でどれほど大きな存在になっていくのかを描いています。まるでのら猫のように自由で、時には予測できない鈴屋の存在は、潮田にとって特別なものになっていくのです。
また、この本には他にも素敵な物語が収められています。たとえば、「スレートブルー」では、わんこな大学生とカフェのマスターの爽やかな恋物語が描かれています。暮さんは、ほっこりとしたBL（ボーイズラブ）の名手で、心温まる物語をたくさん届けてくれます。
「のら猫の食卓」は、心に残る優しいお話です。ぜひ、読んでみてくださいね！
